2023年12月13日 お知らせ
秩父で安全衛生表彰 厚労省労働基準局長、製造業5社へ無災害記録証伝達
秩父地区安全衛生表彰式が11月22日、農園ホテル(秩父市大宮)で行われた。主催は秩父労働基準連合会で、秩父労働基準監督署共催。(秩父経済新聞)
当日は、秩父労働基準連合会長と秩父労働基準監督署長が25社へ「無災害記録証」を授与したほか、秩父地区労働基準協会長、建設業労働災害防止協会 秩父分会長、林業・木材製造業労働災害防止協会秩父分会長が各1社を「安全・衛生優良事業所」として表彰。秩父地区労働基準協会長、建設業労働災害防止協会秩父分会長、林業・木材製造業労働災害防止協会秩父分会長は計33人を「優良労働者」として表彰した。
中でも、無災害記録証を授与した5社へは厚生労働省労働基準局長からの無災害記録証の伝達も行った。厚生労働省では「無災害記録証授与内規」により無災害の従業員の労働時間数などに応じて、第1種から第5種までの無災害記録証を授与している。
記録は、フネンアクロス秩父工場=第3種で210万時間(2006年~)、ジュウゼン製造=第2種で180万時間(2004年~)、ユタカ電機製作所秩父技術センター=530万時間(1990年~)、石川電気=第1種で350万時間(1985年~)、秩父富士長若事業所=第1種で350万時間(1998年~)。長いところでは40年近く無災害となっている。
埼玉労働局労働基準部健康安全課の繁野北斗課長は「秩父地域では無災害時間などの安全衛生成績が優秀な事業場などに対し、地域の団体が業種横断で連携し、関係者全員の前で表彰を行っている。地域単位でみて、業種横断で行っているのは県内では秩父地域だけで、全国でも稀。各事業場の成果を地域の関係者間で共有することは、各事業場にとってもやる気の源泉になるはず。こうした秩父の取組が県内にも広がっていってほしいし、今後も継続していただきたい」と話す。
フネンアクロス秩父工場長の白戸清和さんは「弊社は60人ほどの従業員で、工場は24時間稼働している。どの企業でも行っていることだと思うが、社内に安全衛生委員会を設けて定期的に工場の安全パトロールや定例会を行い、工場の整理整頓や『危ないところ』などのチェック、現場で起きた『ヒヤリハット』を集めてリスクアセスメントを行っている」と話す。「記録が伸びることでプレッシャーも上がってくるので、朝礼での指差呼称や安全性活動の周知など、今後も引き続き取り組んでいく」とも。